【出演者】
■ラッキー(23歳)
香港大学にて英語教育専攻し、歌唱コンクールと演劇にも熱心に取り組んでいる。授業ボイコットにも参加し、占拠活動では前線に立った。はじめの頃は物資配給ボランティアに参加していたが、金鐘の占拠地区に24時間勉強ができる野外自習室ができると、英語の無料教室を開催した。
■レイチェル(19歳)
香港大学で法律と文学を専攻する、大学一年生。弱い者の権益守るためにいつもボランティアの仕事に従事している。雨傘運動の前の授業ボイコット活動の際、芝生で自由に閲覧できるブースを立て、占拠活動では前線に立った。その後、物資配給ボランティア活動を行う。運動反対派の香港大学法律学院の陳弘毅教授(香港基本法委員)が大学公式サイトに公開した「香港への手紙」に返事するために、ネットで公開状を発表した。
■フォン(19歳)
准学士(日本の短大に相当)の学生、キリスト教徒。教会の友人たちと積極的に運動を参加した。法律は守らなければならないとの考えを持っているが、道路を占拠した際はいつも前線に立っていた。
■ユウ(25歳)
下請け建設業者の会社で働いている。香港の中心部からフェリーで一時間ほどの離島・長洲島に住んでおり、家族の反対にあいながらも仕事と運動を両立させていた。 体力的な疲れと、運動と仕事との両立に悩みつつも、前線に立ち続けた。
■レイチェル(16歳)
物静かな性格の中学生。学校が終わってから1時間かけて金鐘の占拠現場にやって来て運動に参加し、翌朝そのまま学校に戻った。その後も数名の熱心なクラスメートたちと運動に積極的に参加した。
※年齢は撮影当時
【スタッフ】
■陳梓桓(チャン・ジーウン/Chan Tze-woon)
政策研究の学位取得後、香港バプテスト大学で映画制作を学ぶ。初期短編作品『香港人不知道的(The Aqueous Truth)』(2013)と、ジョニー・トー主宰の新人監督発掘コンペティション「鮮浪潮」の助成金を得て製作された短編『表象および意志としての雨』(2015)は、香港の政治事件を写し取ったモキュメンタリーの手法をとられた。ドキュメンタリー映画『乱世備忘-僕らの雨傘運動』(2016)が長編デビュー作。1987年5月6日生まれ。
<フィルモグラフィー>
In progress 《憂鬱之島》Blue Island
2016 『乱世備忘 僕らの雨傘運動』《亂世備忘》Yellowing
2014 『表象および意志としての雨』《作為雨水:表象及意志》Being Rain: Representation and Will
2013 《香港人不知道的》The Aqueous Truth